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  • 4.もう一人のヴィーナス(絵:ヴィーナスの誕生)

    シモネッタは「春」の完成を待たずに23歳という若さで亡くなってしまいました。
    仲の良かったジュリアーノもシモネッタが亡くなった後、敵の人たちに殺されてしまいました。
    華やかだったフィレンツェも少しずつさびれ、芸術の中心はローマ、ミラノ、ヴェネツィアに移って行きました。

    そんな中、フィレンツェに留まったボッティチェリは「春」にも描き切れなかったシモネッタの思い出をもう一度描きたいと強く思うようになりました。
    この頃、学者たちの間では愛と美の女神ヴィーナスは二人いると考えられていました。一人は天の神ゼウスと大地の女神ディオネから生まれた地上のヴィーナス。ボッティチェリが「春」に描いたヴィーナスです。

    もう一人は海の泡から生まれた天上のヴィーナスです。
    「この天上のヴィーナスこそ僕の描きたかったシモネッタに違いない」
    そう思ったボッティチェリは早速、描き始めました。

    「ヴィーナスの誕生」(1484年頃)では「春」にも描かれていた西風の神ゼフュロスが花の女神フローラを抱きながら海の泡に息を吹きかけています。そして、その泡の中から天上のヴィーナスが現れました。
    ヴィーナスの気高い姿はまるで真珠のように光輝いて見えます。

    ボッティチェリ
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    おはなし名画「ボッティチェリと花の都フィレンツェ」の紹介記事

    ボッティチェッリと花の都フィレンツェ (おはなし名画シリーズ)ボッティチェッリと花の都フィレンツェ (おはなし名画シリーズ)
    (1994/05/01)
    西村 和子

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