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  • 6.三女のお栄(絵:葛飾応為作 夜桜美人図)

    「わしの絵はすでに西洋でも知られるようになったようだ。
    しかし、なぜか暮らしは少しも楽にならん。これまでに住まいをかえること50回をこすだろう。あいかわらず、長屋の仮住まい。そのうえ、妻や長女には死なれてしまった。

    年老いたわしの身のまわりの世話をやいたのは、三女のお栄。この娘はとにかく気が強い。わしの弟子の一人に嫁がせたのだが、亭主の絵を下手だと指差して笑うしまつ。
    離縁されたのもしかたがあるまい。
    しかし、絵はうまかった。ことに美人画を描かせたら、わしよりうまいかもしれん。
    わしに似て、住まいもみなりも食べることにもこだわらん。だが、わしが心地よく絵を描けるようにだけは、気配りをおこたらぬ娘だ。

    せまい家でのふたりきりの暮らし、たがいに『おぅい』『おぅい』とよびあえば、おおくを語らんでもおおよそ用はたりる。そこで応為(おうい)という画号をつけた。この名で浮世絵もよく描いたものだ。」
    (北斎爺さん談 from おはなし名画シリーズ第18巻「葛飾北斎」)

    応為
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    おはなし名画「葛飾北斎」の紹介記事

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