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    葛飾北斎 (おはなし名画シリーズ)葛飾北斎 (おはなし名画シリーズ)
    (2006/12/01)
    小澤 弘

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    1999年、アメリカの雑誌ライフがおこなった「この1000年でもっとも重要な業績をのこした世界の人物100人はだれか?」というアンケートの中で、ただ一人選ばれた日本人、それは葛飾北斎でした。
    北斎は印象派の画家たちを初め、海外の芸術家たちにも大きな影響を与えました。

    B4変型判 64ページ 定価 3,360円
     
    おはなし名画シリーズでは、描いて描いて描きまくった彼の人生をご本人の北斎爺さんに絵の解説をまじえながら語ってもらっています。

    驚いたのは、傑作と言われるものの殆どが70歳を過ぎてから89歳で死ぬまでの間に描かれたものであるということです。平均寿命40歳という時代背景を考えると信じられません。
    北斎
    (富嶽三十六景 神奈川沖浪裏)

    北斎は「富岳百景」の序文に「73歳にして、ようやく鳥、獣、虫、魚の骨格や草木の何たるかが分かってきた。このまま精進を続け、80を過ぎればかなりの進歩を望めるだろう。90歳になればそれらの本当の意味も分かり、100歳まで生きれば技は神に近づくのではないか。そして、110歳では一筆ごとが生きているようにもなるだろう。どうか長生きして自分の言葉が嘘ではないことを見届けて欲しい」と書いています。
    ※本書には原文も掲載されています。

    その言葉通り、70歳を過ぎて富嶽三十六景を描いたのと同じ頃に、水の様々な変化を捉えた8枚の滝の絵「諸国滝廻り」を描き、その後には海と漁師を描いた連作「千絵の海」に取り掛かります。
    更にその後に、11の橋の絵「諸国名橋奇覧」を描いています。
    こうしてわずか4年の間に後に西洋でも有名になる風景版画を立て続けに制作したのです。
    北斎
    (富嶽三十六景 凱風快晴)

    絵を描くこと以外、住むところも着る物も食べ物も全くこだわらなかった北斎。
    30ほどの画号をもつ彼の最後の画号は「画狂老人卍」だったそうです。狂うほど絵にうちこんだ天晴れ、見事な人生ですね。
    北斎の熱い想いが子どもにも分かり易い文章で綴られています。

    本書には10数点の「富嶽三十六景」を含む50点以上の作品、その他多数の挿絵が掲載されています。
    また、本書で北斎爺さんが語っているその生涯をこちらに簡単にまとめています。よろしければご覧ください。

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