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  • 古今東西「食にまつわる名画たち」

    Facebookのアンケート用の記事です。

    (レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」)
    キリスト教では食事は神聖な意味を持ち、伝統的に宗教画が高貴とされた西洋絵画では食事の場面がよく描かれます。
    元を辿ればこの絵に行き着くのでしょう。修道院の食堂の壁に描かれた絵です。
    最後の晩餐
    「この中の一人が私を裏切るだろう」とキリストが言った時の12人の使徒たちのリアクションを捉えたルネッサンスの記念碑的傑作です。
    修道士たちは食事のたびにイエスと最後の晩餐をともにしているような厳粛な気持ちになったことでしょう。

    (ブリューゲル「怠け者の天国」)
    旧約聖書に書かれた話を元に「バベルの塔」という絵を描いた16世紀にネーデルランドで活躍したブリューゲルは人間の食に対する欲をテーマにユーモラスな絵を描いています。
    ブリューゲル
    ナイフを刺されたまま走る豚の丸焼き、自分からお皿に乗ろうとする七面鳥、お菓子で作られた屋根の瓦、ソーセージ製のフェンス等々々・・・。
    後ろのお粥でできた大きな山から一人の男が這い出てきました。お粥を食べながら突き進んできたのです^^
    食べ過ぎると何もする気がなくなるという諺を元にした絵ですが、果たして、描かれているのは精神の堕落なのか、あるいは肉体の悦楽なのでしょうか?

    フェルメール「牛乳を注ぐ女」
    フェルメール
    窓から差し込む柔らかな光。その光に包まれて牛乳を注ぐ女性からは穏やかさや安心感が伝わってきます。
    机の上のパンは不自然なくらいに光が当たっています。まるでそれ自身が発光体であるかのようです。
    そして絵全体の印象は静謐そのもの。心地よい緊張感もありますね。
    19世紀後半にパリで印象派という絵画の革命が起きる2世紀も前に、オランダでこのような絵を描いていた画家が存在したということ自体に僕は感動を覚えます。

    (葛飾北斎「西瓜図」)
    葛飾北斎一方、江戸時代以前の日本の絵師たちはあまり食に関わる絵を描いていません。
    唯一、思い浮かぶのはこの絵です。
    北斎は70半ばを過ぎた頃から版画ではなく、絵の具を使って紙に描く肉筆画を好むようになりました。
    この絵も80歳の頃に描かれた肉筆画です。西洋の静物画とは違った味わいがあります。
    北斎は70歳を過ぎたある時、こう書いています。
    「73歳にしてようやく鳥、獣、虫、魚の骨格や草木のなんたるかが分かってきた。このまま精進を続け、80を過ぎればかなりの進歩を望めるだろう。90歳になればそれらの本当の意味も分かり、100歳になれば描く技も神に近づくのではないか。」
    天才芸術家の人生には学ぶべきところが多いですね。


    ルノワール「舟遊びをする人たちの昼食」
    ルノワール
    セーヌ川沿いのテラスで談笑する若者達が描かれた、暖かい光と柔らかい笑顔が印象的なこの絵からは、画家の関心が食事そのものよりもそこに集う人々にあったことが伝わってきます。
    「僕の絵を見る人に楽しい気分になって欲しい」といつも言っていたルノワールらしい絵です。

    セザンヌ「リンゴとオレンジ」
    セザンヌ
    本来ならば、崩れ落ちてしまうはずのリンゴの山が不思議と安定して見えるのはセザンヌならではの技法や画面構成によるものでしょう。下に敷かれた白い布やお皿が果物の美しさを引き出しています。
    「今にリンゴ一つでパリ中をあっと言わしてみせる」と言ったセザンヌの最高傑作とも言われる静物画です。

    ゴッホ「夜のカフェ」
    ゴッホ
    「ひまわり」や「種をまく人」の黄色は明るい力強さがあります。この絵の黄色は退廃的で病んだ感じがします。
    ランプの光やお客さんの雰囲気、部屋の真ん中の大きな机の影と相まって独特な雰囲気を醸しています。
    僕はこういうゴッホも結構、好きだったりします^^;

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