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2013-01-05(Sat)

1.好きな場所(絵:異国風景)

ルソーが世界で一番好きだった場所、それは植物園と動物園です。
画家になったルソーはいつもパリにある植物園や動物園に出かけて、そこで暮らす動物たちや木や花や葉っぱを観察し、スケッチブックに描きとめました。
「動物や植物を見ているとき、僕はまるで夢のなかに入っていくような気がするんだ」
ルソーはあるとき友達にそう語ったといいます。

写真はアンリ・ルソーの「異国風景」です。
葉っぱ、花びら、木の実の一つ一つが丁寧に描き込まれていますね。
アンリ・ルソー
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「おはなし名画シリーズ」の「アンリ・ルソーとシャガール」の紹介記事

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2013-01-05(Sat)

2.少年時代(絵:風景の中の自画像)

アンリ・ルソーは1844年フランスのラヴァルという町に生まれます。子どもの頃のルソーは習字や朗読、そして歌や絵がとても得意でした。
小学校では沢山の賞状を貰っています。
でも、ルソーは16歳のとき、学校を途中でやめてしまいます。お父さんの仕事がうまくいかなくなったためです。
ルソーは美術の学校へ進みたかったのですが、そのこともあきらめなくてはありませんでした。

写真は初期の代表作「風景の中の自画像(私自身、肖像=風景)」です。
巨人がそびえ立つような圧倒的な存在感です。

アンリ・ルソー
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3.軍隊時代(絵:砲兵たち)

19歳になったルソーは軍隊に入ります。それから24歳になるまでルソーはずっと兵隊でした。
でも、画家になる夢を忘れたわけではありません。
兵隊としてはじめてパリに行ったとき、ルソーはこう思いました。
「いつかはこの町に住んで絵を描いて暮らせたらいいのになぁ。」

写真はアンリ・ルソーの「砲兵たち」です。
皆さん、顔がよく似てらっしゃいますね^^;
アンリ・ルソー
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4.税関吏(ドワニエ)時代(絵:カーニヴァルの夕べ)

25歳になったルソーは軍隊を辞め、憧れのパリへと出て行きました。
その頃、パリは周りを高い塀で囲まれており、訪れる人は所々に作られた門をくぐらなければなりませんでした。
ルソーの仕事はその門のそばに立ち、パリに入る人からお金を取ることでした。ルソーは20年以上もの間、税関吏(ドワニエ)として働きました。
この仕事は朝から翌日の朝まで寝ないで続ける大変辛い仕事でした。
でも、一日働くと次の日は休むことができたので、ルソーは休みの日に好きな絵を少しずつ描き始めるようになったのです。

写真はこの頃に書かれた「カーニヴァルの夕べ」です。
現存する最初期の作品です。寒々とした冬の空に冴え渡る満月が印象的ですね。
アンリ・ルソー
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5.展覧会(絵:眠れるジプシー女)

41歳になったルソーは初めて自分の描いた絵を展覧会に出してみました。
ところがルソーの絵を見た人は「なんて下手くそな絵だ。おかしくて涙が出る」といって笑い転げました。
それでもルソーはますます熱心に絵を描き続けました。
そして誰の絵でも飾ってくれるアンデパンダン展に出展し続けたのです。

「ひとりの女が疲れて眠り込んでいます。
ライオンが通りかかって匂いを嗅ぎました。
でもライオンはこの女を食べるのをやめました。
それは空に浮かんだ美しい月のせいです」
ルソーが写真の「眠れるジプシー女」について書いた言葉です。

マンダリンを奏で放浪するジプシー女。砂漠を彷徨うライオン。美しい満月。
ルソーの世界が詩的に表現された美しい絵だと思いますが、この絵も当時の人々には理解されませんでした。
アンリ・ルソー
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6.悲しい出来事(絵:ジュニエ爺さんの馬車)

貧しくても絵を描いているときルソーはとても幸せでした。けれども、悲しい出来事も次々と起こりました。
7人の子どものうち5人が亡くなり、愛する妻クレマンスも37歳という若さでこの世を去ってしまいました。
そして55歳で再婚したジョセフィーヌも4年後には亡くなってしまいます。
ルソーは悲しみを忘れるためにも絵を描くことに打ち込んでいきました。

写真は「ジュニエ爺さんの馬車」です。
一見、子どもが描いたような稚拙な絵にも見えますが、じっくり眺めると不思議な魅力を感じませんか?
アンリ・ルソー
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7.画家としての成功(絵:女蛇使い)

やがてルソーが森に住む動物たちや南国の植物の絵を描くようになると人々は次第にルソーの絵の素晴らしさに気付き始めました。
ルソーはやっと画家として認められるようになったのです。
そのときルソーはもう60歳を超えていました。

写真は「女蛇使い」です。
魔術的という言葉がピタリとくるルソーらしい魅力が詰まった作品です。
アンリ・ルソー
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8.最後の作品(絵:夢)

ルソーの人生最後の作品は「夢」(204.5cm×298.5cm)です。
ルソーの大好きだったもの、動物や鳥たち、花や木や葉っぱ全てが描かれています。
アンリ・ルソー

「夢」を描き上げた年、ルソーは足の怪我がもとで病気に罹り、66歳でこの世を去りました。
生まれ故郷のラヴェルのお墓にはルソーをずっと応援していたアポリネールの詩が刻まれています。

やさしいルソーよ
聞こえますか 僕たちの声が
やさしいルソーよ
通してくれますか 天国の門を

僕たちは君に届けましょう
筆と絵の具とキャンパスを
天国の光りの中で君が
星たちの顔を描けるように

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