2012-05-16(Wed)

1.おぼろげな生涯(絵:白象図)

俵屋宗達は1600年代の前半に京都で絵屋を営んでいた町絵師ですが、生まれた年も、死んだ年も、家族のことも、どのようにして絵師になったかも、殆ど分かっていません。

宗達の描いた扇絵は京都で大変人気があり、当時の書の大家・本阿弥光悦と一緒に数々の美しい作品も世に出しています。町絵師でありながら活躍が認められ、朝廷から高い位を授けられています。
ところが、死後は急速に忘れ去られ、再び宗達に光が当てられるようになるのは大正時代のことです。
今では琳派の祖とされているのに不思議なものです。

写真は京都の養源院にある襖杉戸「白象図」です。
宗達の作品にはどれも一度見たら忘れられない強い個性やユーモアが宿っていますが、特に動物たちはユーモラスです。
宗達
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おはなし名画「琳派をめぐる三つの旅」の紹介記事

琳派をめぐる三つの旅―宗達・光琳・抱一 (おはなし名画シリーズ)琳派をめぐる三つの旅―宗達・光琳・抱一 (おはなし名画シリーズ)
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神林 恒道

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2011-12-04(Sun)

2.琳派の絆(絵:風神雷神図)

宗達という名から誰もが思い浮かべるのが国宝「風神雷神図」でしょう。
金箔の屏風には風神と雷神、そして雲以外は何も描かれていません。ゆったりとした空間の使い方です。
その広々とした空間を風神は縄跳びでもするかのように走り、風神はダンスを踊っているかのように太鼓を鳴らしています。

屏風は本来、部屋の仕切りや風除けとして使われた生活道具で、角度をつけて折って立てます。
折ることで広がった空間が引き締まり、緊張感が出ているのだという解説もあります。

この絵は後に尾形光琳によって模写され、またその光琳の絵を後に酒井抱一が模写しています。
このことから時代や場所を越えて強く結びついた絆があるとされ、琳派という流派の存在が後に認められたのです。
宗達
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