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    実証 写楽は北斎である―西洋美術史の手法が解き明かした真実

    実証 写楽は北斎である―西洋美術史の手法が解き明かした真実実証 写楽は北斎である―西洋美術史の手法が解き明かした真実
    (2000/08)
    田中 英道

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    夜空を見上げて

    (アンリ・ルソー・ルソー「眠れるジプシー女)
    ひとりの女が疲れて眠り込んでいます。
    ライオンが通りかかって匂いを嗅ぎました。
    でもライオンはこの女を食べるのをやめました。
    それは空に浮かんだ美しい月のせいです。
    アンリ・ルソー

    (平山郁夫「月光流砂行」)
    今からおよそ3500年ほど昔のことです。
    ヒマラヤ山脈の麓に西の方からアーリア人と呼ばれる民族が砂漠を越えてやってきました。彼らは先住民と戦いながら、ガンジス河やインダス河の水を求めて南へと勢力を広げていきました。
    これがインドの始まりです。
    遥かな時を超えて彼らと同じ月を見上げている訳ですね。
    平山郁夫

    (クレー「選ばれた場所」)
    -選ばれた場所-
    そこがどこなのかよく分からないながらも手探りで進んでゆくのが人生ってものなのかもしれないと40代半ばになって思っております^^;
    クレー

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    象と鯨の不思議な共通点

    動物が摂取した水分は血液と共に体内を廻ります。その血液から汚れを取り除くのが腎臓です。
    象の場合、この腎臓が八つに分かれています。これは陸にすむ動物には殆ど見られない、鯨など海にすむ動物にほぼ限られた特徴です。

    動物が海で生きていくためには海水を真水に変える腎臓がとても大切です。
    そこで腎臓をいくつかに細かく分けて血液を何度もこしたり、一つが悪くなってもほかの部分で補う仕組みになっていると考えられます。
    若冲
    (江戸時代の絵師・伊藤若冲の「象と鯨屏風図」)

    もしかしたら象は昔、海でくらしていたのかもしれません。象の祖先の化石が海の近くや浜辺だった所から多く見つかっています。
    そして、象の長い鼻は海の中で大切な役目をしていたと唱える学者もいるそうです。
    何と、象の鼻はシュノーケルだった!?

    ちなみに鯨の鼻は頭のてっぺんにあり、若冲の絵にもある潮吹きは象が鼻で息をしている証拠なのだそうです。
    ネタ元は今夜、息子に読んであげた「ゾウの長い鼻には驚きのわけがある!」です。大人も楽しめました^^。
    ゾウの長い鼻には、おどろきのわけがある! (動物ふしぎ発見)ゾウの長い鼻には、おどろきのわけがある! (動物ふしぎ発見)
    (2008/03)
    山本 省三

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    おはなし名画「若冲のまいごの象」の紹介記事

    名画に関する怖い話①(絵:晩鐘 by ミレー)

    19世紀中頃にバルビゾンで活躍したミレーは後の画家たちにも大きな影響を与えています。
    ダリもその一人です。特に代表作「晩鐘」について、奇才ダリは常人にはちょっと思いつかないような解釈をしていたそうです。

    中野京子氏著の「怖い話2」によるとダリがこの絵から感じたのは「死のイメージ」でした。
    ダリはこれは貧しく信仰深い農民が一日の終わりを感謝する絵ではなく、母と息子が近親相姦の末に出来た嬰児を埋葬している絵だと言います。
    女性の足もとにある手籠は最初は籠ではなく小さな棺だったはずだと主張し、Ⅹ線で検査までさせています。
    しかも、その結果、籠の下に壷のようなものが見えなくもなかったというから驚きです。

    さらにダリ曰く、女は交尾のあと雄を食べるカマキリであり、男はそんな母に怯えながらも性的な期待でズボンの前を膨らませている・・・(それを帽子で隠している^^;)
    そう言われるとそう見えてくるから不思議です。本当にダリは紙一重だなぁ。。
    (勿論、こんな怖い話は「子どものための」美術全集「おはなし名画」には載っていません^^;)
    ミレー

    「おはなし名画シリーズ」の「ミレーとコロー」の紹介記事
    「おはなし名画シリーズ」の「ダリ」の紹介記事

    Let's go dutch!(割り勘でいこう!)

    英語でDutch account(treat)と言えば「割り勘」、Dutch datingは「割り勘のデート」を意味します。
    さて、レンブラントの代表作「夜警」。この絵はレンブラントの人気がかげり、破産に向かうきっかけになったとも言われます。
    原因の一つが「割り勘」にありました。17世紀のオランダで流行した集団肖像画は描かれる人たちが割り勘で支払いをするというルールがありました。
    なので、描かれる方は集団写真のようなものを期待したのでしょう。ところが巨匠レンブラントはあくまで芸術性というか物語性を追求してしまったのです。
    まあ、これで割り勘を請求されたら怒る人も当然いるでしょう^^;
    割り勘って一見、合理的ですが、スマートじゃないときもあるし、場合よってはかえって不公平になることもありますね。
    僕も若い頃、合コン(古い!Go dutch等の言い回しも古いですが)などで勘定に迷うことがありました。食べる量や飲む量が違うので男性陣が多く払うのに異存はないのですが、その匙加減が微妙だったりします。
    馴染みのメンツであれば問題ないのですが、場合によっては「男が全部払うべきだ」という奴がいたり、はたまた「完全割り勘制」を主張する奴がいたり・・・
    相手の女性陣が好みだったかどうかということも微妙に絡んできます。
    いつの時代も割り勘問題は悩ましいですね^^;
    レンブラント

    おはなし名画「フェルメールとレンブラント」の紹介記事はこちらからどうぞ。

    賑やかな宴席①

    ルノワールの「舟遊びをする人たちの昼食」。大好きな絵です。
    ルノワール

    17世紀のオランダ絵画で流行した風俗画に同じように人々が集まって酒を飲む絵があります。
    この記事と同じ「賑やかな宴席」というカテゴリに投稿しているヨルダーンスの絵ヤンステーンの絵などがそうです。
    野性味と生命力に溢れています。猥雑で迫力があります。

    それに比べると19世紀のパリで描かれたこの絵は都会的で洗練されたものを感じます。
    セーヌ川沿いのテラスで暖かい陽光を浴びながら楽しく談笑する健康的は若者達は当時のパリの美しい部分を象徴しているかのようです。
    「僕の絵を見る人に楽しい気分になって欲しい」というルノワールの気持ちが伝わってきます。
    何の寓意も教訓も込められておらず、純粋に鑑賞者の目を楽しませるためだけに描かれたのでしょう。
    時代や国柄が絵に現れた印象派の傑作だと思います。

    おはなし名画「ルノワールとドガ」の紹介記事はこちらからどうぞ。

    賑やかな宴席②

    17世紀のフランドル(オランダの隣国)の巨匠ヨルダーンスの「酒を飲む王様(豆の王)」。
    酒を飲む王様

    ケーキに入った豆が当たった人が王様に選ばれ、王様は周りの人たちを家臣のように扱えたそうです。
    そして王様が酒を飲むたびに周りの人は「王様が飲む!」と叫ばないといけなかったとか。。。
    何だか聞いたことのある話です。古今東西、、、人のやることに変わりはないということでしょう。

    それにしても野生的で生命力に溢れた絵です。猥雑な感じも良いです。
    この感じはブリューゲルヤンステーンにも共通してますね。

    同じようにお酒を飲む絵でも、印象派だと明るい陽光を浴びながら楽しく談笑する健康的なルノワールの「舟遊びをする人たちの昼食」や退廃的で病んだ感じのゴッホの「夜のカフェ」などが思い出されます。
    時代やお国柄が出てて面白いなぁと思います。

    ちなみに、ヨルダーンスは敬虔なプロテスタントでこの「酒を飲む王様(豆の王)」にも禁欲的な戒めが込められているそうです^^;
    絵画に教訓や戒めを込めるところも17世紀のオランダやフランドルの絵画と19世紀のフランスの印象派絵画との相違点の一つですね。

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    賑やかな宴席③

    世界に先駆けて市民中心の共和国を実現させた17世紀のオランダ絵画と19世紀のフランスの印象派絵画には共通点が沢山あります。
    違うのは、この時代のオランダの風俗画にはプロテスタント的な教訓が込められていることでしょう。
    例えばヤンステーンの「親に倣って子も歌う」。
    ヤンステーン

    マウリッツハイス美術館展でのこと。一番最後のこの絵の前で、出足が遅かった僕を妻と息子が待っていました。
    息子に「楽しい絵だね」と話しかけると、既に解説を読んだ妻が「親がだらしないと子どももそれを真似るという戒めが込められてるんだって」と教えてくれました。
    なるほど。。。それを踏まえてもう一度絵を見ても、、、やはり「楽しそう」と思ってしまう僕でした。
    我が家に友人や親戚を招いて開くパーティは大抵こんな感じです。
    ん?ああ、それでか・・・^^;

    子育て中の親御さん必見の絵画!!ってこともないか??^^

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    ドラクロワ「民衆を導く自由の女神」

    本社の中枢部門に栄転する同僚へ、おなじく同僚の女の子が送ったお祝いメールにこの絵の画像が添付されていたそうです。
    「私達を導いてね」という意味なんでしょうね。
    渋いなぁ。格好良いなぁ。
    ドラクロワ
    ちなみに、管理人が勤めている会社は外資の金融。絵とは縁のない業種です^^。

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    古今東西「食にまつわる名画たち」

    Facebookのアンケート用の記事です。

    (レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」)
    キリスト教では食事は神聖な意味を持ち、伝統的に宗教画が高貴とされた西洋絵画では食事の場面がよく描かれます。
    元を辿ればこの絵に行き着くのでしょう。修道院の食堂の壁に描かれた絵です。
    最後の晩餐
    「この中の一人が私を裏切るだろう」とキリストが言った時の12人の使徒たちのリアクションを捉えたルネッサンスの記念碑的傑作です。
    修道士たちは食事のたびにイエスと最後の晩餐をともにしているような厳粛な気持ちになったことでしょう。

    (ブリューゲル「怠け者の天国」)
    旧約聖書に書かれた話を元に「バベルの塔」という絵を描いた16世紀にネーデルランドで活躍したブリューゲルは人間の食に対する欲をテーマにユーモラスな絵を描いています。
    ブリューゲル
    ナイフを刺されたまま走る豚の丸焼き、自分からお皿に乗ろうとする七面鳥、お菓子で作られた屋根の瓦、ソーセージ製のフェンス等々々・・・。
    後ろのお粥でできた大きな山から一人の男が這い出てきました。お粥を食べながら突き進んできたのです^^
    食べ過ぎると何もする気がなくなるという諺を元にした絵ですが、果たして、描かれているのは精神の堕落なのか、あるいは肉体の悦楽なのでしょうか?

    フェルメール「牛乳を注ぐ女」
    フェルメール
    窓から差し込む柔らかな光。その光に包まれて牛乳を注ぐ女性からは穏やかさや安心感が伝わってきます。
    机の上のパンは不自然なくらいに光が当たっています。まるでそれ自身が発光体であるかのようです。
    そして絵全体の印象は静謐そのもの。心地よい緊張感もありますね。
    19世紀後半にパリで印象派という絵画の革命が起きる2世紀も前に、オランダでこのような絵を描いていた画家が存在したということ自体に僕は感動を覚えます。

    (葛飾北斎「西瓜図」)
    葛飾北斎一方、江戸時代以前の日本の絵師たちはあまり食に関わる絵を描いていません。
    唯一、思い浮かぶのはこの絵です。
    北斎は70半ばを過ぎた頃から版画ではなく、絵の具を使って紙に描く肉筆画を好むようになりました。
    この絵も80歳の頃に描かれた肉筆画です。西洋の静物画とは違った味わいがあります。
    北斎は70歳を過ぎたある時、こう書いています。
    「73歳にしてようやく鳥、獣、虫、魚の骨格や草木のなんたるかが分かってきた。このまま精進を続け、80を過ぎればかなりの進歩を望めるだろう。90歳になればそれらの本当の意味も分かり、100歳になれば描く技も神に近づくのではないか。」
    天才芸術家の人生には学ぶべきところが多いですね。


    ルノワール「舟遊びをする人たちの昼食」
    ルノワール
    セーヌ川沿いのテラスで談笑する若者達が描かれた、暖かい光と柔らかい笑顔が印象的なこの絵からは、画家の関心が食事そのものよりもそこに集う人々にあったことが伝わってきます。
    「僕の絵を見る人に楽しい気分になって欲しい」といつも言っていたルノワールらしい絵です。

    セザンヌ「リンゴとオレンジ」
    セザンヌ
    本来ならば、崩れ落ちてしまうはずのリンゴの山が不思議と安定して見えるのはセザンヌならではの技法や画面構成によるものでしょう。下に敷かれた白い布やお皿が果物の美しさを引き出しています。
    「今にリンゴ一つでパリ中をあっと言わしてみせる」と言ったセザンヌの最高傑作とも言われる静物画です。

    ゴッホ「夜のカフェ」
    ゴッホ
    「ひまわり」や「種をまく人」の黄色は明るい力強さがあります。この絵の黄色は退廃的で病んだ感じがします。
    ランプの光やお客さんの雰囲気、部屋の真ん中の大きな机の影と相まって独特な雰囲気を醸しています。
    僕はこういうゴッホも結構、好きだったりします^^;

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